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【無料テンプレ配布】Notionで「3年日記」を実践する
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突然ですが、皆さんは「3年日記」をご存知でしょうか?「3年日記」とは、毎年の同じ日の記録を同じページに書き込めるようにした日記で、3年分の記録をつけることができるものです(他にも「5年日記」や「10年日記」もあり、これらを総じて「連用日記」と呼びます)。
例えば、今日が 2023/5/1 の場合、2023/5/1 の日記と同じページに 2022/5/1 や 2024/5/1 の日記を書くという構成になっています。
3 年日記を書くことで、今年の日記を書く際に「去年の今日はこんなことをしていたのか」と自然と振り返ることができたり、継続的に日記をつけるモチベーションにもなります。他にもさまざまなメリットがある 3 年日記ですが、SNS などでよく見かけるのは以下のような冊子のものです。
今回は、上記のような 「3 年日記」を Notion で行う方法を紹介します。上記のような冊子の日記を使うのではなく Notion で日記をつけるからこそできること、実際に Notion で 3 年日記をやってみて良かったこと、Notion で 3 年日記の仕組みを作る方法などを解説します。
最後にはテンプレートも配布するので、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
Notion で 3 年日記をやってみて良かったこと
まずは、自分が行なっている 3年日記がどのようなものか、どんなことが良かったのかを紹介します。 3 年日記をやったと言っていますが、実はまだ Notion で日記をつけ始めて 1年半ほどなので、実際は 3 年のうちの 2 年目になります。また、3 年日記という考え方を Notion に取り入れたのは 1か月前からです。
以下の画像は、自分が実際に使っている Notion の日記の画面です。一番左の ALL というビューに 今までの日記を全て表示しています。
その隣の 3 年日記というビューに、「今日の日記」と「去年の今日の日記」を表示しています。来年になればこれに加えて、「2 年前の今日の日記」が表示されるようになります。
それぞれの日付のページ内に、その日の出来事ややったタスクを記入しています。最近は、奥さんが毎日のご飯をインスタグラムにあげているので、そのページを埋め込むだけでその日に何を食べたかを残すことができています。
上記のように 3 年日記をやってみて良かったことの一つ目は、「去年の今日に何をしていたのかを見るのが毎日楽しみになる」ということです。「去年の今日にここに旅行に行ったいたんだな」、「去年の今日はこんな仕事があって大変だったのか」、「去年の今日はこの時期に公園の桜が咲き始めたのか」など、眺めるだけでもなんとも言えない不思議な気持ちになります。中には嫌な思い出もあるかもしれませんが、「こんな辛いことも乗り越えられたんだ」とポジティブな気持ちになることが多く、毎日見るのが楽しみになります(以下のツイートは 3 年日記の仕組みを導入するきっかけになったツイートです)。
二つ目は、「自分の成長が感じられる」ということです。去年の今日に頑張ってやっていたことが今では当たり前にできるようになっていると、とても嬉しい気持ちになります。Notion の使い方に関しても日を追うごとに洗練されていっているのがわかるので、「Notion 力の向上」を感じることができています。
三つ目は、「過去の自分からアドバイスを受けられる」ということです。例えば、去年の今日に妻とけんかをしていたとして、その日の日記に「次からはこういうことを言わないようにしよう」と書いていたとすると、今ではすっかり忘れていた気持ちを思い出すことができます。また単純に、「歯医者に行った」という日記を書いていると、「そう言えばしばらく歯医者に行っていないな」ということを思い出して歯医者に行こうという気持ちになります。このように去年の自分の日記から、「これからやること」が生まれたり、「気をつけること」を思い出したりということがよくあります。
他にも、お子さんやペットの成長記録などを記録しておけば、日々の成長と同時に去年からの成長も感じられることができてとてもおすすめです。毎日続けるのは大変ですが、1 日 1 行でも十分で、書きたいときにたくさん書けばいいと思うので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。
冊子の 3 年日記と比較したメリット
ここからは、Notion で 3 年日記を行うことのメリットを 冊子の 3 年日記と比較しながら解説します。
普通の日記と 3 年日記を同時に使える
上記でも紹介しましたが、自分の場合は「時系列の普通の日記」と「 3 年日記」を同時に使用しています。自分の場合は習慣トラッカーを日記に紐づけているので、時系列の普通の日記を使いたい、でも 3年日記もやってみたいということを思っていましたが、Notion であれば二つの日記を簡単に併用して使うことができました。また Notion であれば 3 年日記をもっと続けることになった場合でも「4 年日記」のように簡単に拡張することができます。冊子の場合は新しい日記を購入しないといけないので、この点も大きなメリットです。
日記のスペースが無制限でデザインも自由自在
冊子の 3 年日記や 5 年日記の場合、1 ページに年数分の日記のスペースを確保する必要があるため、年数が長くなるほど日記を書くスペースが制限されていきます。そのため、冊子を購入する場合にどのくらいの文字数を書きたいかを決めてから冊子を購入する必要があります。
Notion を使う場合は、日記はそれぞれの日付のページ内に書けばいいので、スペースに制限はありません。疲れている時は 1 行で済ませればいいし、旅行などに行って気分が乗った時はたくさん書くこともできます。
またデザインに関しても冊子の場合は同じデザインのまま使い続けないといけないので、途中で飽きてしまうかもしれません。Notion の場合は、途中でも自由にデザインが変更できるので、デザインを変えていくのも日記を飽きずに続けるコツかもしれません。
写真や動画を埋め込める
これは冊子の日記には絶対にできないメリットです。写真の場合はプリントアウトして日記に貼り付けるのも可能ですがかなり手間ですし、動画を貼り付けるのは実現不可能です。それに対して Notion であれば、写真や動画、それ以外にもツイートや Web ページのリンクなどさまざまなものをページに埋め込めるので、日々の記録をより詳しく、より簡単にすることができます。
スマホでどこでも書ける
冊子の場合は常に日記を持ち歩いていないと日記を書けませんし、持ち歩くには荷物がかさばります。Notion の場合はスマホから編集できるので、スマホさえ持っていればいつでもどこでも日記が書けるのも嬉しい点です。
Notion で 3年日記を作る方法
以下のような「今日」、「去年の今日」、「2 年前の今日」の日記を表示する 3 年日記を作成します。
Notion で 3 年日記を作るためには、「関数」プロパティで以下のような関数を追加します。
dateBetween(now(), prop("日付"), "days")
この関数は、「その日記を書いた日付」と「今日の日付」の差を計算する関数です。例えば、ちょうど 1 年前の日記は 365 と出力されます。
あとは、この関数プロパティを使ってフィルタをかけるだけです。1 年前は 365、2 年前は 730 と一致するというフィルタを設定してください(うるう年で日付がズレる場合はフィルタを調整して下さい。また、4 年日記などに調整する場合も同様の方法で拡張可能です)。
テンプレート配布
以下のリンクでテンプレートを配布しています。 Notion で 3 年日記をやってみたいという方はぜひ使ってみて、自分好みにカスタマイズしてみてください。
https://chabesu-blog.notion.site/3d5228d93a874a17965084873aac0124?v=52486883ce2142cabe0fefe37723307b
おわりに
今回は Notion で 3 年日記を行う方法を紹介しました。 3 年と聞くと、かなり大変そうに感じますが、1 行だけでもいいのでぜひ続けてみてください。文字で書くのが大変な場合は、写真や動画、リンクを貼るだけでも十分だと思います。3 年日記の楽しさは、1 年間日記を書いた後に感じることができるので、無理しない程度に日記を続けて書いてみましょう。